生産者物価5年ぶり上昇、17年は+2.6%に

ドイツ連邦統計局が19日発表した2017年の生産者物価指数は前年比2.6%増となり、5年ぶりに上昇へと転じた。エネルギーの上げ幅が3.4%と高く、エネルギーを除いたベースでは伸び率が2.4%だった。

エネルギーでは石油製品が9.0%上昇。液化石油ガスは上昇率が39.2%、暖房用灯油は同17.1%に達した。軽油とガソリンはそれぞれ7.9%、5.5%だった。電力は6.2%上昇、天然ガスは5.7%下落した。

物価を最も強く押し上げた分野は中間財で、前年を3.5%上回った。金属の上げ幅が最も大きく10.0%を記録。化学原料も5.1%に上った。中間財で価格が下落したのは穀物粉(−2.4%)など一部の製品に限られた。

非耐久消費財は3.0%高くなった。食料品が4.3%上昇。バターと牛乳は上げ幅がそれぞれ59.6%、18.0%に達した。このほか家禽を除く食肉(+6.8%)、砂糖、コーヒー(ともに+5.1%)で高い伸びを記録した。

耐久消費財は1.1%、投資財は1.0%の上昇だった。

17年12月の生産者物価指数は前年同月比で2.3%増加した。中間財とエネルギーがともに3.1%上昇して全体をけん引。エネルギーを除いたベースでは上げ幅が2.1%だった。

エネルギーでは電力(+5.3%)と石油製品(+3.3%)が上昇。天然ガスは4.1%低下した。

中間材では金属が6.9%上昇し、圧延鋼は同10.4%に上った。非鉄金属はプラス3.6%、化学原料は同5.1%だった。

非耐久消費財は1.8%、耐久消費財は1.3%、投資財は1.1%上昇した。

12月の生産者物価指数は前月比では0.2%増となり、6カ月連続で上昇した。エネルギーが0.6%上昇。エネルギーを除いたベースでは上げ幅が0.1%だった。

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