電機大手の独シーメンスは24日、同社が開発・運用するクラウドベースの産業用IoTオペレーティングシステム(OS)「マインドスフィア」のユーザー団体「マインドスフィア・ワールド」をパートナー企業18社と共同で設立すると発表した。マインドスフィアを中心とするエコシステムを世界的に拡大するほか、同OSをベースとする会員企業のIoTソリューション開発・最適化、および市場開拓を支援することが狙い。シーメンスのクラウス・ヘルムリヒ取締役(デジタルファクトリー担当)は「パートナー企業が持つノウハウとオファリングは全世界の利用者にデジタル化の全く新しいポテンシャルを提供する」と明言した。
エコシステムの構築では標準の策定が重要になることから、同ユーザー団体ではマインドスフィアをベースとするアプリの標準を共同で策定するとともに、ソリューション間の相互運用性を確保するための提案も行う。
マインドスフィア・ワールドの設立に参加したのは産業ロボット大手のクーカや工作機械大手のトルンプなどすべてドイツ企業だが、今後は国外の企業にも加盟を呼びかけていく。