独金属労組IGメタルは27日、自動車、電機、機械業界を対象に31日(水)から来月2日(金)にかけて大規模な警告ストライキを実施する方針を明らかにした。16時間を超える労使交渉が決裂したためで、全国の計250以上の事業所でそれぞれ24時間のストを行うとしている。雇用者団体ゲザムトメタルはスト差し止めの仮処分申請を行うと主張しており、ストが行われるかは現時点で定かでないものの、当該企業と取引先はストが実施された場合の対策を立てておいた方が良さそうだ。
IGメタルは今回の交渉で、賃上げ6%のほか、労働時間を一定期間短縮する権利を被用者各人に認めるよう要求。労働時間の短縮に伴う収入減少分の一部を企業が補うことも迫っている。
これに対しゲザムトメタルは、収入減少分を企業が部分補てんすると、労働時間短縮の権利を行使した被用者とそうでない被用者の間に不平等が生じると指摘。差別的で違法な要求だとして受け入れを拒否している。また、違法な要求の実現に向けたストは違法だとして、ストの仮差し止め申請を行うとしている。