SBIがスイスのインシュアテックに出資

SBIホールディングスは1日、ベンチャーキャピタルファンドの運用・管理を行う完全子会社SBIインベストメントが自社運営の「FinTechファンド」を通じて、スイスのインシュアテック(ITを駆使した保険分野のサービス)事業者フィナンスアップ(FinanceApp)に資本参加したと発表した。ITを駆使した金融サービスであるフィンテック分野で事業を強化する考え。出資比率や出資額は明らかにしていない。

フィナンスアップは2014年の設立で、主に保険ブローカー向けに保険商品仲介アプリ「ヴェフォックス(Wefox)」を提供している。ヴェフォックスのプラットフォームでは、アプリ上で全ての保険商品を管理し、顧客の保険ポートフォリオを構築できる環境を提供。独自のアルゴリズムを通じてアプリ上で保険の診断・レコメンドを行うことで、保険ブローカーは顧客獲得コストを押さえて効率的に顧客満足度を高めることできる。また、保険会社との間でアプリケーションの連携を推進しており、スマートフォンを利用して簡潔に保険金請求ができる仕組みを開発している。さらに、認可を受けた子会社を通じて同プラットフォーム上で販売できる家財保険や個人責任保険などのオンラインの保険商品の開発・提供も行っている。

SBIグループは同プラットフォームを世界でも珍しい包括的なものと評価し、今回の出資を行った。今後はフィナンスアップのノウハウを日本の金融機関でも活用できるようにカスタマイズ。新たな保険サービスの導入・提供を検討していく。

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