1月乗用車新車登録12%増加、ガソリン車は+32%に

ドイツ連邦陸運局(KBA)が6日発表した1月の乗用車国内新車登録台数は前年同月比11.6%増の26万9,429台となり、前年同月に引き続き2ケタ台の伸びを記録した。マイカーとしての登録が24.5%増加してけん引。マイカーのシェアは前年同月の31.5%から35.1%へと拡大した。社用・公用車は5.7%増で、シェアは68.5%から64.9%へと縮小した。

動力源別でみると、ガソリン車は32.1%増と大幅に伸び、シェアは前年同月の52.2%から61.8%へと拡大した。ディーゼル車の市内乗り入れ制限が大都市で現実味を帯びていることからガソリン車の需要は拡大傾向にある。ディーゼル車は17.6%減少し、シェアは45.1%から33.3%へと低下した。

電気自動車は108.9%増の2,764台へと急拡大し、シェアは前年同月の2倍の1.0%に上った。電動車両の購入補助金制度が奏功した格好で、同補助金の対象となるプラグインハイブリッド車も87.2%増の2,870台に拡大。シェアは0.6%から1.1%へと上昇した。ハイブリッド車全体では販売台数が95.0%増の9,118台、シェアが3.4%だった。

新車の走行1キロメートル当たりの二酸化炭素(CO2)排出量は平均128.4グラムで、前年同月を0.5%上回った。排気量の大きいモデルの需要増が背景にある。

伸び率が最も大きかった部門はキャンピングカーで、51.3%に達した。これに前年同月に振るわなかったスポーツ車が49.4%で続き、3位は中大型車(40.0%)だった。バン(5.8%減)と多目的車(7.0%減)は減少した。

伸び率が最も大きかったブランドはアルファロメオで、64.4%増の452台へと拡大した。これにジープ(41.9%増の1,206台)、起亜(40.6%増の5,189台)が続く。

ドイツ車ではポルシェが37.4%増の2,854台と好調で、スマート(22.6%増の3,048台)、ミニ(17.4%増の3,624台)、フォード(16.1%増の1万8,387台)も2ケタ台の伸びを記録した。VWは9.7%増の5万4,348台、メルセデスは8.4%増の2万6,419台、BMWは1.8%増の2万759台、オペルは0.4%増の1万7,364台。アウディは2.9%減の2万1,032台と唯一、減少した。

日本車ではトヨタが36.8%増の6,937台と特に好調だった。ハイブリッド車の需要拡大がプラスに働いたもようだ。このほか、マツダ(15.6%増の5,750台)、スズキ(15.1%増の2,502台)、ホンダ(12.8%増の1,651台)が2ケタ増となった。三菱は8.0%増の3,374台、スバルは2.4%増の551台、日産は3.2%減の4,788台、レクサスは36.8%減の199台だった。

日本車以外の主な輸入ブランドもおおむね好調で、プジョー(33.6%増の5,805台)、現代(30.3%増の8,314台)、ダチア(29.2%増の5,795台)、ランドローバー(26.1%増の2,087台)、シトロエン(24.8%増の4,346台)、セアト(24.4%増の7,741台)、ルノー(23.7%増の9,708台)、ボルボ(18.7%増の2,711台)、シュコダ(17.2%増の1万4,904台)の9ブランドが2ケタ台の伸びを記録。ジャガー(6.4%増の733台)とDS(3.5%増の237台)も前年同月を上回った。フィアット(11.0%減の4,580台)、双竜(26.3%減の213台)、テスラ(58.3%減の63台)は振るわなかった。

一方、独自動車工業会(VDA)が2日発表した1月の国内乗用車生産台数は45万8,700台で、前年同月と同水準にとどまった。輸出台数は1%増えて35万3,700台となった。

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