化学大手コベストロが利益記録更新

化学大手の独コベストロが20日発表した2017年12月期決算の営業利益(EBITDA、調整済み)は前期比70.6%増の34億3,500万ユーロとなり、前期に引き続き過去最高を更新した。主力のポリウレタン部門が特に好調で全体が押し上げられた格好で、純利益は2.5倍の20億900万ユーロに拡大した。

売上高は141億3,800万ユーロで、前期を18.8%上回った。販売価格が16.1%上昇したことが大きい。販売量も4.3%増えた。他社の買収や事業売却は行っておらず、ポートフォリオに変動はなかった。

ポリウレタン部門の売上高は29.2%増の76億6,000万ユーロへと大きく拡大した。EBITDA(同)は2.7倍の22億1,200万ユーロに達している。

ポリカーボネート部門も好調で、売上高は13.3%増の37億3,700万ユーロ、EBITDA(同)は21.2%増の8億5,300万ユーロだった。

コーティング・接着剤部門は売上高が0.6%増の20億5,300万ユーロで、EBITDA(同)は9.4%減の4億5,300万ユーロへと落ち込んだ。

18年12月期は販売量で1ケタ台前半から半ばの伸び、EBITDA(同)で横ばいを見込む。

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