VWの営業益およそ2倍に、特別費の大幅減で

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)が23日発表した2017年12月期決算の営業利益は前期比94.5%増の138億1,800万ユーロとほぼ倍増した。比較対象の16年12月期はディーゼル車排ガス不正問題を受けて特別費が75億2,000万ユーロに上っていたが、17年12月期は57.1%減の32億2,200万ユーロへと減少したことから、利益が大きく押し上げられた。販売増とVWブランド乗用車のコスト削減も増益に貢献した。

売上高は6.2%増の2,306億8,200万ユーロで、売上高営業利益率は前期の3.3%から6.0%へと上昇した。

中国合弁で同社が獲得した営業利益(47億ユーロ)がやや減少したことから、税引き前利益(90.8%増の139億1,300万ユーロ)の伸び率は営業利益をやや下回った。同利益はVWの営業利益に含まれず、金利収入として税引き前利益に計上される。

純利益は113億5,400万ユーロで、前期(51億4,400万ユーロ)の2.2倍に拡大した。

18年12月期は販売台数で緩やかな増加、売上高で最大5%増加、売上高営業利益率で6.5〜7.5%を見込む。

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