ドイツ連邦統計局が27日発表した2月の消費者物価指数(速報値)は前年同月比1.4%増となり、インフレ率は3カ月連続で低下した。エネルギーの上げ幅が前月の0.9%から0.1%、食料品が同3.1%から1.1%へと縮小したことが反映された格好。直近のピークである昨年11月に比べるとインフレ率は0.4ポイント縮小した。消費者物価の約52%を占めるサービスの上げ幅は3カ月連続で1.6%となった。
2月の消費者物価は前月比では0.5%増となり、2カ月ぶりに上昇へと転じた。前月(1月)は12月のクリスマスの反動で0.7%落ち込んでいた。
欧州連合(EU)基準のインフレ率は前年同月比が1.2%、前月比が0.5%だった。
欧州統計局ユーロスタットが28日発表したユーロ圏の2月のインフレ率(速報値)は前年同月比が1.2%だった。エネルギーは2.1%上昇しており、エネルギーを除いたベースではインフレ率が1.1%にとどまった。