化学労組がベア6%と有給手当引き上げを要求

独化学労組IG BCEは14日、近く始まる次期労使交渉で賃金と追加有給休暇手当の引き上げ、および勤務時間の柔軟化を要求することを正式決定した。労使交渉はまず地域レベルで今月下旬にスタート。9月5日に全国レベルの労使交渉がハノーバーで行われる。

化学業界の業績が好調なことを踏まえて6%ベア要求を決めた。IG BCEは化学メーカーの今年の配当が前年を平均22.5%上回ったことを指摘。好業績のパイの配分を被用者に対しても行うよう要求した。化学雇用者団体BAVCはこれに対し、好業績は一時的なものに過ぎないとして一時金で対応する意向を示している。

化学業界では年間の有給休暇手当として月給の95%相当額を支給するとともに、有給休暇1日につき20.45ユーロの追加有給休暇手当を上乗せすることが取り決められている。同追加手当は1996年以降、据え置かれていることから、労組は今回の交渉で約2倍の40ユーロへと引き上げることを要求する。

労働時間に関しては各被用者の要望に合わせて柔軟化できるルールの取り決めを要求する。子育てや介護を踏まえたもので、企業は経営の都合で被用者に柔軟性を求めるだけでなく、被用者の必要に応じた柔軟性も認めるべきだと主張している。

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