オペルに排ガス不正疑惑

独自動車大手オペルのモデルに違法な排ガス処理機能が搭載されているとの疑惑が浮上している。日曜版『ビルト』紙が報じたもので、連邦交通省は同社から事情を聴取していることを明らかにした。オペルは所轄官庁の連邦陸運局(KBA)から通知を受け取っていないとしてコメントを控えている。

違法機能搭載の疑いが持たれているのは欧州排ガス基準「ユーロ6」に対応するとともに窒素酸化物を浄化する尿素SCRシステムを搭載した「インシグニア」「ザフィーラ・ツアラー」「カスカーダ」の3モデル。年式は2013〜2016で、最大6万台が該当するという。

KBAはフォルクスワーゲン(VW)グループの排ガス不正問題発覚を受けて、自動車各社のディーゼル車を対象に違法な排ガス処理機能が搭載されていないかの調査を2015年秋に開始した。

一定の条件下でエンジンや車両を保護するために排ガス浄化機能を弱めることは欧州連合(EU)法で認められているものの、そうした正当な目的がないにもかかわらず浄化力を弱める機能は違法となる。

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