ビール価格が1年で4.1%上昇

6月のビール市販価格は前年同月を平均4.1%上回ったことが、ドイツ連邦統計局の23日の発表で分かった。冬から春にかけて多くの醸造所が値上げしたことが反映された格好。今年は全般的に気温が高く上半期の出荷量は前年同期を2%以上、上回ったとみられ、この調子が続けば年間を通しても前年実績を上回る見通しだ。

醸造所がビール価格を相次いで引き上げたのは4年ぶり。ドイツのビール消費量は長期的に減少傾向にあり、値上げしにくい状況にあるものの、電力価格や人件費、物流コストの上昇を受けて転嫁へと踏み切った。

ビール以外ではアップルジュースの価格が大きく上昇。前年同月比の上げ幅は11.6%に達した。昨年春の開花期の寒波が響いて同年のリンゴ収穫量が激減したことが背景にある。リンゴの小売価格は例年の1.5倍に上っている。

その他の飲料では、炭酸飲料の上げ幅が5.7%に上った。ただコーラは同1.5%にとどまっている。ワインは同2.0%、ミネラルウォーターは0.7%だった。オレンジジュースは0.1%低下した。

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