自動車大手のダイムラーは25日、乗用車部門メルセデスベンツ・カーズが電池生産施設を新たに2カ所、建設すると発表した。電動車の今後の販売拡大に備えた措置で、同社は欧州、アジア、北米の3大陸に計8カ所の電池生産施設を持つことになる。
電池生産施設を新設するのは本社所在地シュツットガルト市のウンターチュルクハイム地区にある工場と、同市近郊のジンデルフィンゲンにある工場の2カ所。ウンターチュルクハイム工場には電池生産施設を設置する計画が以前からあるため、同工場には計2つの電池生産施設を建設することになる。
ダイムラーは独東部のカメンツ工場で2012年から電池を生産している。同工場では近く、第2生産施設が操業を開始する予定。同社はこのほか、米タスカルーサ、北京、タイのバンコク近郊にも電池生産施設を建設する計画で、グローバルな電池生産体制の構築に総額10億ユーロ以上を投資する予定だ。電池生産施設はドイツが5カ所(3工場)、米・中・タイがそれぞれ1カ所となる。