高速鉄道の最高速度引き上げをDBが検討

ドイツ鉄道(DB)が高速鉄道ICEの営業最高速度引き上げを検討している。長距離列車の定時到着率が目標を大幅に下回っているためで、最高速度を上げることで遅延を減らす考えだ。週刊誌『シュピーゲル』が報じ、同社が追認した。

最高速度引き上げの検討対象となっているのは、昨年12月に投入が始まった最新世代の高速鉄道「ICE4」。ICE4は省エネ性能と快適性の面で先行モデルを大幅に上回るものの、最高速度は低い。同誌によると、DBはICE4の営業最高速度を時速250キロから265キロへと高める方向という。

DBは長距離列車の定時到着率で今年は82%を達成するとの目標を打ち出していた。だが、上半期の実績は77.4%にとどまっており、リヒャルト・ルッツ社長は先ごろ、今年は80%を下回るとの見通しを示した。

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