7月乗用車新車登録12%増加

ドイツ連邦陸運局(KBA)が2日発表した7月の乗用車新車登録台数は31万7,848台となり、前年同月比で12.3%増加した。比較対象の昨年7月に比べて営業日数が1日多かったことで水準が押し上げられた。1〜7月の新車登録台数は215万6,879台で、前年同期を4.2%上回った。

7月の新車登録を動力源別でみると、電気自動車(EV)は38.8%増の2,526台へと拡大した。環境対応車の購入補助金制度がこれまでに引き続き追い風となった格好。ハイブリッド車は83.7%増の1万3,559台で、同補助金の対象となるプラグインハイブリッド車は27.9%増の3,091台だった。

ガソリン車は24.5%増の19万7,268台と全体を上回る伸びを記録し、シェアは前年同期の56.0%から62.1%へと拡大した。ハンブルク市で走行制限が導入されるなど逆風続きのディーゼル車は10.5%減の10万2,761台となり、シェアは40.5%から32.3%へと低下した。

新車の走行1キロメートル当たりの二酸化炭素(CO2)排出量は平均131.3グラムで、前年同期を2.2%上回った。排気量が大きいSUVと、ディーゼル車に比べてCO2排出量が多いガソリン車の需要増が背景にある。

伸び率が最も大きかったブランドはセアトで、前年同月比72.6%増の1万4,016台を記録。ルノーを抜いて輸入車2位に浮上した。スバル(56.5%増の715台)、ポルシェ(56.0%増の3,930台)、スマート(53.0%増の4,562台)も50%以上の伸びを確保した。

ポルシェとスマート以外のドイツ車ではVWが34.2%増の6万6,367台、アウディが26.9%増の3万3,562台と好調だった。フォードは3.5%増の2万829台。その他のブランドはミニが4.9%減の3,676台、オペルが10.4%減の1万7,404台、BMWが14.8%減の1万8,250台、メルセデスが15.5%減の2万5,377台だった。

スバル以外の日本車はレクサス(9.1%増の180台)、トヨタ(7.6%増の6,993台)、三菱(6.5%増の4,059台)、スズキ(1.6%増の2,879台)が増加。マツダ(7.3%減の4,648台)、ホンダ(9.6%減の1,236台)、日産(26.4%減の3,663台)は減少した。

日本車以外の主な輸入ブランドはアルファロメオ(33.7%減の485台)、テスラ(47.2%減の95台)、ランドローバー(51.8%減の982台)を除いてすべて増加した。各ブランドの実績はボルボが43.6%増の4,548台、ジープが43.0%増の1,404台、DSが41.2%増の377台、ダチアが37.0%増の7,645台、シトロエンが31.3%増の6,425台、シュコダが30.9%増の1万8,021台、ルノーが21.1%増の1万3,601台、双竜が14.3%増の288台、ジャガーが12.8%増の672台、フィアットが2.3%増の7,288台、起亜が1.9%増の6,375台、現代が1.2%増の9,170台、プジョーが0.2%増の5,662台だった。

一方、独自動車工業会(VDA)が同日発表した7月の国内乗用車生産台数は35万8,800台で、前年同月を5%下回った。同輸出台数も6%減って29万9,200台となった。1〜7月の累計は生産台数が前年同期比3%減の320万台、輸出台数が2%減の250万台だった。

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