電機大手の独シーメンスは3日、世界初の自動運転トラム(路面電車)をベルリン開催の鉄道技術見本市イノトランス(18〜21日)で公開すると発表した。実際の交通環境でデモ走行を行う。
同社はベルリンに隣接するポツダム市の公共交通会社(ViP)と自動運転トラムを共同開発している。同トラムは光を用いた測定技術であるライダー(Lidar)、電波を用いた測定技術のレーダー、およびカメラを用いて車両の周辺情報を常に収集・把握。停車などの適切な反応を、アルゴリズムを通して実現する。道路を横切る歩行者や自動車に対応できる。デモ走行はポツダムで実施する。
シーメンスは公開するトラムの開発を今後も進める考えで、現時点で販売の計画はない。ViPとの開発提携を継続する方向で現在、協議を行っている。