ドイツ機械工業連盟(VDMA)は13日、独業界の来年の生産成長率が実質2%となり、今年の同5%(予測)から大幅に低下する見通しを明らかにした。英国が欧州連合(EU)から「無秩序離脱」するリスクの高まりや通商問題などリスク要因の増加を背景に輸出型企業が投資を控えることを踏まえたもの、VDMAの主任エコノミストは、全世界的な経済の減速は投資財需要に影響をもたらすとの見方を示した。6月時点の受注残が8.6カ月と多いことから、工場稼働率は来年も高い水準を保つとしている。
今年1〜7月の生産成長率は前年同期比で実質2.9%にとどまった。それでも同期の新規受注高が実質7%増加していることから、今年通期の生産成長率で5%を確保するとした従来予測を据え置いた。