VWが天津に新工場開設

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)は14日、中国合弁の一汽大衆(FAW VW)が天津の完成車工場を8月末に開所したと発表した。一汽大衆が今年、同国に開設した工場はこれで4カ所目。需要の拡大が見込まれる電動車とSUVの生産を強化するとともに、顧客の需要に柔軟に対応できるようにすることが狙いだ。

天津の完成車工場ではVWブランド乗用車とアウディのSUVを生産する。生産能力は30万台。プラグインハイブリッド車も手がける。天津には6月末に部品工場を開設したばかり。

一汽大衆は今年、青島と仏山にも工場を開設した。仏山の新工場は同市2カ所目の完成車工場で、同市での生産能力は2倍の60万台へと拡大した。仏山第2工場は電動車の生産で重要な役割を担うことになる。

青島工場ではプラットフォーム「MQB」をベースにした新型「ボーラ」を生産している。同じ生産ラインで内燃エンジン車と電気自動車を生産できる。同工場では「MQB」向けのバッテリーシステムも生産する計画だ。

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