VWがマイクロソフトと戦略協業、コネクテッドカー向けクラウド開発へ

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)は28日、米IT大手マイクロソフトと戦略協業合意したと発表した。VWのコネクテッドカー向けに専用のクラウドを共同開発し、同クラウドを通してすべてのデジタル・移動サービスを提供する体制を構築する。VWのヘルベルト・ディース社長は「マイクロソフトとの戦略協業はわが社のデジタル転換のターボだ」と明言。ハード(車)メーカーから「モビリティプロバイダー」への転換に向けた決定的な一歩になるとの見方を示した。

マイクロソフトのクラウド プラットフォーム「アジュール」をベースにVWのクラウドを開発する。

VWは2020年から、主力のVWブランド乗用車ですべての車両をコネクテッドカーとし、VW車の利用者が例外なくデジタルサービスを受けられるようにする計画を8月に打ち出した。マイクロソフトと共同開発するクラウドはそうしたサービスを提供する基盤となる。将来的にはVWグループの他のブランドにも同サービスを拡大していく。

VWは今回の戦略協業の一環として北米にクラウド開発センターを開設する。IT専門家を近い将来、約300人採用する考え。マイクロソフトは同センターの人材獲得やプロジェクトマネジメントで協力する。

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