日立造船が独でバイオガスプラント設備を受注

日立造船は10日、スイス子会社ヒタチ・ゾウセン・イノバ(HZI)が独アンレヒテ市内のバイオガスプラント向けにメタン発酵槽などの機械設備を受注したと発表した。現地の廃棄物処理会社エントゾルグングスヴィルトシャフト・ゾースト向けに2020年に納入する。受注額は非公開。

HZIのメタン発酵技術「コンポガス」を用いた設備を提供する。同設備はメタン発酵槽1基で有機性廃棄物を年に最大1万5,000トン処理し、バイオガス150万ノルマル立法メートル(Nm3)を生産できる。発電量は年350キロワット時(kWh)で、発電した電力の一部(約1,100世帯の需要相当量)は地元電力会社に販売する。排熱はバイオガスプラントで再利用する。

HZIは日立造船株の100%子会社で、ごみ焼却発電プラントの設計、建設、保守などを主に欧州で手がけている。近年は中東などの新市場でも展開を図っている。

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