イノベーション分野の評価で独が世界1位に

世界経済フォーラム(WEF)は16日、2018年版「国際競争力レポート」を発表した。ドイツは「イノベーションのエコシステム」と「マクロ経済の安定性」の2分野で1位を獲得。総合評価でも米国、シンガポールに次ぐ3位に付けた。日本は3ランク上昇して5位となった。

イノベーションのエコシステムではアイデアの開発から実現、商品化の全プロセスを踏まえて評価を下す。今年から評価に占める製造業のデジタル化の比重を高めたことから、「インダストリー4.0」構想を生み出し、官民挙げてその実現に取り組むドイツの評価がアップした。同国は昨年、旧基準で総合5位にとどまったが、新基準に基づくと昨年時点で3位を獲得していた。

イノベーションのエコシステム分野で2位となったのは米国で、3位はスイス、4位は台湾、5位はスウェーデン、6位は日本と続いた。韓国は8位、中国は24位だった。

WEFは計12分野の評価をもとに総合ランキングを作成しており、ドイツは「ビジネスのダイナミックさ」(2位)、「スキル」(4位)、「市場規模」(5位)でも高い評価を受けた。「情報通信技術の利用」(31位)、「健康」(25位)、「金融システム」(21位)では評価が低い。

上部へスクロール