BMWがリコール拡大、車両発火問題で160万台に

高級車大手の独BMWは23日、同社のディーゼル車を対象に実施しているリコール(無料の回収・修理)を拡大すると発表した。調査の結果、リコール対象車の拡大が必要と判断したためで、総数はこれまでの48万台から160万台へと増えることになった。

リコールの引き金となったのは韓国で多発したBMW車の発火事故だ。窒素酸化物(NOx)の排出量を減らすための排気ガス再循環装置(EGR)から漏れた冷却水が高温の排ガス中で石油残留物と混ざり発火する可能性がある。

リコールの対象となるのは2010年8月から17年8月にかけて生産した車両。モデル名は明らかにしていない。8月に発表した欧州でのリコールでは、15年4月から16年9月にかけて生産した4シリンダーエンジン搭載の「3シリーズ」「4シリーズ」「5シリーズ」「6シリーズ」「7シリーズ」「X3」「X4」「X5」と、12年7月から15年6月にかけて生産した6シリンダーエンジン搭載車の計32万3,700台が対象となっていた。

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