電通は23日、スイスとドイツで事業展開する大手総合デジタルエージェンシー、ナミックスを買収すると発表した。米データマーケティング子会社マークルのドイツ、オーストリア、スイス事業を強化する狙い。海外事業統括会社の電通イージス・ネットワーク(英ロンドン)を通じて、ナミックスの全株式を取得する。買収金額は非公開。取引の成立には独規制当局の承認が必要となる。
ナミックスは1995年の設立で、ザンクトガレンに本社を置く。顧客体験データに基づく統合的なデータマーケティングサービスを提供しており、ドイツでも幅広く事業を展開している。従業員数は550人で、昨年は6,554万スイスフランを売り上げた。
電通は今後、ナミックスのブランド呼称を「ナミックス・ア・マークル・カンパニー」へと改称。欧州で展開するグループ各社と連携させることで、より競争力の高いデータマーケティングサービスを提供していく。