化学大手の独BASFが26日発表した2018年7-9月期(第3四半期)決算の営業利益(EBIT、特別項目を除く)は前年同期比14%減の14億7,000万ユーロと大きく落ち込んだ。バイエルから部分買収した農業化学事業の統合費や、ライン川の水位低下に伴う生産減と輸送費拡大が響いた格好で、純利益も10%減の12億ユーロへと落ち込んだ。出荷価格の引き上げと販売増の効果で売上高は8%増の156億600万ユーロへと拡大した。
EBIT(同)を部門別でみると、基礎化学品で23%減の8億5,100万ユーロと特に大きく落ち込んだ。農業化学は前年同期の黒字(2,100万ユーロ)から500万ユーロの赤字へと転落した。
同社は9月下旬、石油・天然ガス事業をロシア系投資会社レターワンの石油・天然ガス採掘子会社DEAと合弁化することで最終合意した。これに伴い同事業を決算から除外したため、年初にさかのぼって決算を修正。18年12月期の業績見通しも下方修正した。EBIT(同)を「やや増加」から「やや減少」、純利益を「やや減少」から「大幅減少」へと引き下げた。