自動車部品大手の独コンチネンタルは2日、米同業クーパー・スタンダードから防振システム事業を譲り受けることで合意したと発表した。同買収により、防振・防音部品をグローバルに供給できる体制を確立する。取引の成立には独禁当局の承認が必要。買収金額は明らかにしていない。
クーパー・スタンダードの防振システム事業は米国、カナダ、フランス、インドに計5工場を展開。雇用規模は約1,000人に上る。
コンチネンタルはゴム部品子会社コンチテックで防振・防音部品事業を展開している。ブラジル、中国、ドイツ、フランス、メキシコ、スロバキア、米国に計11の生産・開発拠点を持ち、従業員数は2,600人強。今後は製品の軽量化を進め、エンジン車の二酸化炭素(CO2)排出削減と電動車の走行距離拡大に貢献していく考えだ。