化学業界減速、第3四半期生産高−0.6%に

ドイツの化学業界で減速が鮮明になってきた。独化学工業会(VCI)の7日の発表によると、同業界の第3四半期(7〜9月)の生産高は営業日数・季節要因調整後の実質で前期を0.6%下回り、前年同期比では減少幅が1.2%に達した。自動車、樹脂加工など主要な顧客産業が生産規模を縮小したことが響いた格好だ。欧州全体で製造業の景気が減速している。

製薬を加えた業界生産高は前期比で0.3%増加した。製薬が2.0%増と好調で、全体が押し上げられた。化学・製薬業界の工場稼働率は約85%だった。

第3四半期の化学・製薬業界売上高は前期比で実質1.7%増加した。出荷価格が平均1.1%上昇したことから増収となった。売上成長率は国外で2.4%と大きく、国内は0.7%にとどまった。

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