印刷機械大手の独ハイデルベルガー・ドルックマシーネンは8日の決算発表で、生産事業の一部をドイツから中国に移管することを明らかにした。これに伴いハイデルベルク南部のヴィースロッホにある本社工場の人員を削減する。従業員の整理は差し当たり、定年退職を通して進めていく。
2018年6月中間期決算の税引き後損益は600万ユーロの赤字となり、収支トントンだった前年同期から悪化した。リストラ費計上のほか、高利回りの社債を早期に償還したことが響いた。
売上高は11億1,400万ユーロで、前年同期を6%上回った。為替差損で水準が1,500万ユーロ押し下げられたものの増収を確保した。営業利益(EBITDA、リストラ費計上前)は3%増の6,200万ユーロだった。
新規受注高は6%増えて13億600万ユーロとなった。機械のレンタルとサービスを一括した複数年に渡る契約を印刷会社と結び利用度に応じて料金を徴収する新商品のニーズが高く、そうした契約をすでに20件、締結した。