BASFが収益力強化へ、組織再編も

化学大手の独BASFは20日、収益力強化戦略を発表した。生産効率の引き上げとコスト削減、組織再編、中国事業の強化を通して2019〜21年の3年間に営業利益(EBITDA)を20億ユーロ拡大。EBITDA(特別項目を除く)を年3〜5%拡大できる体制を構築する。

同社は現在、基礎化学品、機能性材料、高性能製品、農業化学の4部門で構成されている。来年1月からはこれを化学品(石油化学、中間体)、素材(機能性材料、モノマー)、産業ソリューション(ディスパージョン&顔料、パフォーマンスケミカルズ)、表面技術(触媒、コーティング剤)、栄養・ケア製品(ケアケミカルズ、栄養&健康)、農業化学の6部門へと再編。競合企業との違いを際立たせ、競争力を高めていく。

中国は現在、世界の化学市場の40%以上を占める。30年にはこれが約50%弱まで拡大すると予想されることから、BASFは同国事業をこれまで以上に拡大してく。

同社はまた、必要に応じて買収と事業の売却を行う考えも明らかにした。

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