独化学大手BASFは26日、エネルギー資源開発子会社のヴィンタースハルがアラブ首長国連邦(UAE)の洋上天然ガス開発プロジェクトに参加すると発表した。中東で採掘事業を強化する。
UAEのアブダビ国営石油会社(ADNOC)が主導する酸性ガス・コンデンセート田の開発プロジェクト(Ghasha Concession)に参加する。出資比率は10%。同プロジェクトには伊同業ENIも25%出資する。
2020年代半ばから採掘を開始する。期間は40年。1日当たりの天然ガス採掘量は4,000万立方メートル強で、電力に換算すると200万世帯強の需要に相当する。ピーク時には12万バレル以上の石油とコンデンセートも採掘される。
ヴィンタースハルは10年、アブダビに事務所を開設。12年には開発調査を行うことを明らかにしていた。