クノールブレムゼが日立オートモティブから事業買収

ブレーキ大手の独クノールブレムゼは7日、日立オートモティブシステムズから商用車用パワーステアリング事業を取得することで合意したと発表した。パワステ分野のポートフォリオを拡充するほか、先進運転支援・自動運転分野の技術開発を加速する狙い。買収金額は明らかにしていない。独禁当局の審査を経て、買収手続きが来年3月1日に完了すると見込んでいる。

日立オートモティブシステムズの商用車用パワーステアリング事業では小型、軽量で高出力な油圧タイプのインテグラルパワーステアリングギアを製造している。日本とタイに工場を持つ。従業員数は約350人で、2017年にはおよそ1億ユーロを売り上げた。

クノールブレムゼは今回の買収により、日本の商用車メーカーとの取引を強化するとともに、東南アジア市場でのプレゼンスを高めていく。自動運転分野における日本の商用車メーカーとの取引で得られた技術を、中国メーカーとの取引に生かすことも視野に入れている。

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