自働車大手の独ダイムラーは11日、電動車用電池セルの長期調達契約を複数、締結したと発表した。電動車投入の本格化を見据えた措置で、2030年までに総額200億ユーロ以上をセル購入に充てる。
同社は販売する電動車の種類を乗用車部門だけで22年までに130種類以上へと拡大する計画。25年までには乗用車販売に占める電気自動車(EV)の割合が15〜25%に増えると予想している。
電動車の生産を大幅に増やすためには大量の電池セルが必要となることから、ダイムラーは長期契約で安定的に確保できるようにする考えだ。調達先は明らかにしていない。
同社は調達したセルをもとに自ら電池パックを製造する方針で、欧州、アジア、北米の3大陸に計8カ所の電池パック工場を展開していく。パック工場の国別の内訳はドイツが5カ所(3工場)、米・中・タイがそれぞれ1カ所。