特殊化学大手の独エボニックが5日発表した2018年12月期決算の営業利益(EBITDA、調整済み)は前期比10%増の26億100万ユーロへと拡大した。コスト削減が奏功した格好。売上高は4%増の150億2,400万ユーロで、売上高営業利益率は前期の16.4%から17.3%へと上昇した。調整済みベースの純利益は29%増えて12億9,400万ユーロとなった。
同社は17年11月、販売・管理部門でコストの10%に当たる2億ユーロを圧縮する計画を発表した。売上高営業利益率を21年以降、従来平均の16~18%から18~20%へと引き上げることを目指している。すでに5,000万ユーロのコスト削減を実現しており、今後は残り1億5,000万ユーロの達成に取り組んでいく。
19年12月期はEBITDA(同)がやや減少する見通し。経済の鈍化と政治的な不透明感が響くとしている。