バイエルが独従業員4500人を削減

製薬・化学大手のバイエルは9日、独国内の従業員3万2,000人のうち約4,500人を削減する方針を社内に通知した。昨秋に打ち出した組織再編計画の一環として、国内従業員の14%を整理する。

同社は昨年11月、収益力の向上に向けて世界の従業員11万8,200人のうち約1万2,000人を削減することを明らかにした。米農業化学大手モンサントの買収で巨額の有利子債務と訴訟リスクを抱え込んだうえ、一般医薬品事業の不振や特許薬事業の先き懸念もあることから、再編が避けられなくなっている。動物薬事業は分離する意向だ。

ドイツの人員削減で最大の対象となるのは管理部門で、約3,000人を整理する。レバークーゼン本社を中心に削減を行う。このほか、ベルリン、ドルマーゲン、モンハイム、ヴッパータールでも従業員を減らす意向。ヴッパータールでは血友病治療薬の生産拠点統廃合に伴って工場を閉鎖し、350人を整理する。

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