BASFが広東省にエンプラ・TPU施設建設

化学大手の独BASFは21日、広東省湛江にエンジニアリングプラスチックのコンパウンド施設と熱可塑性ポリウレタン(TPU)の生産施設を建設する意向を明らかにした。基礎化学品から川下までの幅広い製品を手がける総合生産施設(フェアブント拠点)を同省に開設する計画の第一弾となる。

同エンプラ施設は生産能力が6万トンで、2022年から操業を開始する。これによりアジア太平洋地域における同社のエンプラ生産能力は29万トンへと拡大する。

BASFは昨年7月、同フェアブント拠点を広東省に建設することで同省政府と基本合意。今年1月には枠組み合意を締結した。

同拠点は現地企業と合弁を組まず、BASFが100%子会社BASFインテグレーテッド・サイト(広東)を通して運営する。投資総額は同社史上最大の100億ユーロに達する見通しだ。

同拠点は本社所在地の独ルートヴィヒスハーフェン、ベルギーのアントワープに次ぐBASFで3番目に大きい生産拠点となる。

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