独エンジン大手のドイツは3日、中国の建機大手、三一重工と共同で現地に合弁生産会社を設立すると発表した。ドイツは中国自動車大手・第一汽車(FAW)との合弁ドイツ大連(Deutz Dalian)から昨年、資本撤退。同国市場の開拓に向けて新たな提携先を模索していた。
新会社の資本51%を握り、子会社とする。生産は三一重工の既存工場で行う計画。投資額は千万ユーロのケタ台の半ばを予定する。合弁設立手続きは年末に完了する見通し。2022年にエンジンおよそ7万5,000基を生産する。ドイツは現地の他の企業との提携も活用し、22年までに現地売上高を約5億ユーロへと拡大する目標だ。
ドイツ大連は建築車両や農業車両向けのエンジンを生産する合弁として07年に設立された。業績が不振だったことから、ドイツは資本を引き揚げた。