5G周波数を4社が落札、入札収入は高速通信網の敷設支援に

次世代移動通信規格5Gの周波数割り当て入札が12日終了し、ドイツテレコムなど4社が落札した。これまでは他社の通信網を借り受ける仮想移動体通信事業者(MVNO)だったユナイテッド・インターネット子会社のドリリッシュも落札に成功。今後は自前の通信網を持つようになることから、市場競争の活性化が期待されている。

入札は各社が競り合ったことから長期化し、過去最長の52日に達した。入札総額は65億4,965万ユーロと大きく、落札各社にとっては大きな財務負担となる。ドイツテレコムの国内事業統括者は入札総額が基地局5万カ所の設置コストに相当することを指摘。「(落札した)通信事業者は通信網構築の資金に事欠くことになる」と不満を示した。

落札したのは同社とボーダフォン、テレフォニカ、ドリリッシュの4社。ドイツテレコムは2021年までに基地局3万6,000カ所を設置する計画だ。

今回の入札で得られる収入はデジタル化の促進に向けた国営基金がすべて管理。光ファイバー通信網の敷設支援などに充てる。

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