8月のVWグループ販売3.1%減少

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)が13日発表した8月のグループ新車販売台数は前年同月比3.1%減の84万8,600台へと縮小した。主力市場の欧州と中国の落ち込みが足を強く引っ張った格好だ。

欧州販売台数は3.4%減の31万6,500台へと後退した。比較対象の昨年8月は欧州連合(EU)の排ガス検査基準変更を翌月に控え駆け込み需要が殺到しており、その反動が大きい。西欧が3.3%減の25万4,200台、中東欧が3.8%減の6万2,300台とともに落ち込んだ。

中国は34万1,100台で、3.2%減少した。同国の自動車市場(台数ベース)は6.9%縮小したことから、シェアは拡大している。同国を含むアジア太平洋は4.8%減の36万3,200台だった。

北米は3.3%増の8万7,800台へと拡大した。同地最大の米国が7.7%増の6万1,900台と好調だったことが大きい。

南米もブラジル(16.4%増の4万5,000台)の押上げ効果で、3.9%増の5万7,200台へと拡大した。

主要ブランドの販売実績をみると、乗用車はセアト(2.0%増の4万2,100台)を除いてすべて減少した。各ブランドの実績はVWブランド乗用車が3.8%減の49万3,800台、アウディが2.5%減の15万100台、シュコダが4.1%減の8万8,100台、ポルシェが8.6%減の2万1,500台だった。

商用車はVWブランド商用車が3.4%増の3万6,200台、スカニアが3.2%増の6,200台、MANが1.5%増の9,500台とすべて拡大した。

1〜8月のグループ販売台数は710万1,000台で、前年同期を2.8%下回った。主要地域では南米が1.6%増加した以外すべて減少。減少幅は西欧で1.5%、中東欧で1.7%、北米で0.4%、アジア太平洋で4.4%に上った。中国は3.2%減の257万1,100台だった。

ブランド別ではVWブランド乗用車(3.8%減)、アウディ(4.5%減)、シュコダ(3.8%減)が減少。セアトは7.2%増、ポルシェは0.9%増、VWブランド商用車は微増(+0.0%)、MANは8.0%増、スカニアは9.3%増だった。

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