企業景況感6カ月ぶり改善、景気回復の兆しはなし

Ifo経済研究所が24日発表した9月のドイツ企業景況感指数(2015年=100)は94.6となり、前月を0.3ポイント上回った。上昇は6カ月ぶり。現状判断が好転したことから、全体が押し上げられた。今後6カ月の見通しを示す期待指数はこれまでに引き続き低下しており、Ifoのクレメンス・フュスト所長は、景況感の改善は一時的なものだとの見方を示した。

現状判断指数は98.5となり、前月を1.1ポイント上回った。同指数の好転は6カ月ぶり。期待指数は0.5ポイント減の90.8となり、6カ月連続で悪化した。

景況感を部門別でみると、製造業では現状判断と期待指数がともに落ち込んだ。メーカーの受注状況と生産計画を踏まえると、景況感の改善は当面、期待できないとしている。

サービス業の景況感指数は5カ月ぶりに上昇した。現状判断が大幅に好転。期待指数も前月を上回った。

流通業の景況感指数は3カ月連続で落ち込んだ。現状判断と期待指数がともに後退している。

建設業の景況感指数は2カ月ぶりに上昇した。期待指数が好転したため。現状判断指数は高い水準を保ったものの前月を下回った。

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