ミシュランが独小型車用タイヤ工場を閉鎖へ

タイヤ大手の仏ミシュランは25日、小型乗用車・コンパクトカー向けのタイヤを手がける独南部のハルシュタット工場を2021年初頭に閉鎖すると発表した。需要が減少しているため。858人いる従業員を段階的に減らしていく。

同工場では主に、小型乗用車・コンパクトカー向けの16インチタイヤを製造している。これらのクラスの車両は近年、SUVに押されて需要が減少。16インチタイヤのニーズも少なくなっている。アジアメーカーとの競争激化も追い打ちとなっていることから、経営陣は閉鎖を決定した。

閉鎖の影響を受ける従業員に対しては「包括的かつ各人に見合った措置」を取る意向。具体的には他の拠点への異動、受け皿会社の設立、早期退職制度の活用などを考えている。

ミシュランは商用車用タイヤを生産する仏ラ・ロッシュ・シュル・ヨン工場についても閉鎖の可能性があるとしている。欧州需要が落ち込んでいるためで、フロラン・メネゴー最高経営責任者(CEO)は労働組合に充てた文書で、同工場の将来が定かでないことを明らかにした。

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