エネルギー大手RWE、40年までにカーボンニュートラル実現へ

エネルギー大手の独RWEは30日、二酸化炭素(CO2)の排出量を差し引きでゼロにする「カーボンニュートラル」を、2040年までに実現する方針を打ち出した。CO2排出量が多い石炭火力発電から撤退するなど在来型発電事業を縮小すると同時に、再生可能エネルギー発電と蓄電事業を拡大していき、目標を達成する意向だ。

同社は12〜18年の7年間でCO2排出量を約3分の1(6,000万トン)削減した。今後は30年までに12年比で約70%圧縮する考え。その実現に向けて石炭発電を◇英国で20年に停止する◇ドイツでも段階的に減らしていく◇オランダでは30年までに停止する——計画だ。火力発電は電力の安定供給を確保するために40年以降も維持するものの、電源は環境負荷が小さいガスへと絞り込む。

一方、風力発電、太陽光発電、蓄電分野では年15億ユーロの投資を実施する。

これらの措置により、営業利益(EBITDA)の約60%を再生エネで獲得する体制を構築する。残りは在来型発電で20%、エネルギー取引で10%、金融投資で10%を確保する。

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