フォルクスワーゲン(VW)の商用車子会社トレイトンは2日、スウェーデンのセーデルテリエで開催した自社イベントで、車両のデジタル化・電動化に向けた研究開発(R&D)に総額20億ユーロ以上を投資すると発表した。自動車業界の今後の競争力を決定的に左右する分野で主導権を握る考えだ。
デジタル化に向けては2024年末までにコネクテッドカー、物流、自動運転車分野のR&Dに10億ユーロ強を投じる。自動運転車分野ではコスト削減とR&Dの加速を図るために、傘下ブランドのMAN、スカニア、フォルクスワーゲン・カミーニョス・エ・オニブス(南米ブランド)が共同のプラットホームを開発する。
電動化にも10億ユーロ強を投資する。同分野でもモジュール式の電動パワートレインを3ブランドで共同開発する。今後10〜15年でトレイトンが販売するトラックとバスの3分の1が電動車になると予想している。