バイエルが理研と共創契約、創薬分野で

製薬大手の独バイエルは8日、理化学研究所の傘下企業、理研鼎業とイノベーションの共創に向けたパートナーシップ契約(共創契約)を締結したと発表した。理研が持つ基礎研究の強みを創薬へとつなげる意向だ。

バイエルと理研鼎業は創薬基盤技術や治療手段の創出、理研の研究からもたらされる疾患メカニズムに関する知見を活用した新規病態メカニズムの解明、および革新的な創薬標的の探索に取り組む。具体的には◇研究会議を開催して理研の研究者による研究実績紹介とそれをベースとする議論を行う◇経営者間でも会議を持ち、中長期の観点から研究構想と社会実装について意見交換を行う◇これらの会議を通して、共同研究の実施など具体的な連携検討に進んだ場合、理研鼎業は推進役としてさらに必要な調整を行う——意向だ。

理研鼎業は産学連携に関する業務を担う理研の外部法人として9月5日に設立された。理研からの受託で、研究成果の社会還元、産業界との連携などの業務を行う。

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