英国がドイツの貿易相手国ランキングで順位を下げ続けている。連邦統計局の14日付発表によると、2015年は5位に付けていたが、英国が欧州連合(EU)離脱を決定した16年から貿易高が減少。昨年まではそれでも6位を保っていたが、今年1〜7月は7位へと転落した。輸出の落ち込みが響いている。
対英輸出は10年から15年まで一貫して増加。この間に計51.6%増えて過去最高の890億ユーロに達した。その後は減少が続いており、18年は15年比7.9%減の820億ユーロへと縮小した。今年1〜7月は前年同期比4.6%減の471億ユーロへと落ち込んでいる。
英国からの輸入は11年の447億ユーロが最高で、その後は16年まで減少。17年に増加へと転じ、18年も前年比0.8%増の371億ユーロへと拡大した。今年1〜7月は前年同期比3.7%減の213億ユーロと再び縮小に転じている。
貿易の落ち込みが特に大きいのは自動車・自動車部品で、18年の対英輸出高は15年比22.7%減の225億ユーロへと後退。英国からの同輸入高も13.4%減の52億ユーロへと落ち込んだ。対英貿易高に占める自動車・自動車部品の割合は15年の27.6%から23.3%へと4.3ポイントも縮小した。
自動車・自動車部品の対英貿易は今年に入って一段と後退しており、1〜7月の輸出高は前年同期比9.7%減の130億ユーロ、同輸入高は9.1%減の28億ユーロへと下落した。