化学大手の独ワッカーケミーは20日、事業効率向上プログラム「シェープ・ザ・フューチャー」を発表した。市場環境が厳しさを増すなかで競争力を持続的に維持・強化できる体制を構築する狙い。材料費と社内業務を削減するほか、組織のスリム化を推し進め年コストを2億5,000万ユーロ圧縮する。
これらの措置に伴い、従業員1,000人強を2022年末までに整理する。対象となるのは管理部門や間接部門で、ドイツが全体の80%以上を占める。同社の雇用規模は1万4,500人で、ドイツは約1万人に上る。
事業効率向上プログラムでは特に組織のスリム化を重視している。顧客のニーズにきめ細かく対応できるようにする意向だ。