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2020/2/27

ドイツ経済ニュース速報

バイエルがV字回復、19年純益140%増加

ライフサイエンス大手の独バイエルが27日発表した2019年12月期決算の純利益は前期比141.4%増の40億9,100万ユーロとなり、76.9%減となった前期からV字回復した。組織再編・効率化に向けた取り組みと米農業化学大手モンサントの買収で業績が押し上げられた格好。比較対象の18年12月期は組織再編に伴う評価損の計上やモンサントの買収に伴う費用が利益を強く押し下げていたことから、その反動も大きい。 売上高は435億4,500万ユーロで、前期を18.5%上回った。モンサントを買収した農業化学部門が39.0%増となり全体をけん引。特許薬部門も7.3%増と大きく伸びた。為替と事業買収・売却を除いたベースのバイエルの売上成長率は3.5%だった。 営業利益(EBITDAベース、特別要因を除く)は28.3%増の115億300万ユーロへと拡大した。農業化学が80.9%増加。特許薬も6.7%増えた。一般医薬品部門は0.5%落ち込んだ。 20年12月期は売上高で3〜4%増の440億〜450億ユーロ、EBITDAで7.0〜9.6%増の123億〜126億ユーロを見込む。