メルケル首相が市民に連帯を要求

ドイツのアンゲラ・メルケル首相は11日、イエンス・シュパーン保健相、ロベルト・コッホ研究所のロタール・ヴィーラー所長と共同記者会見を開き、市民に連帯を呼びかけた。新型コロナウイルスのワクチンも治療法もない現状が続けば最終的に60〜70%の人が感染するとした専門家の見解を踏まえ、感染拡大のスピードを弱め国内の医療機能を維持することが重要だと指摘。その手段の一つとして大型イベントを見合わせることの意義を強調した。人気の高いプロサッカーリーグ「ブンデスリーガ」などが無観客試合となることが、新型コロナに感染すると重篤な状態に陥ったり死亡するリスクが高い高齢者や基礎疾患を持つ人を守ることにつながるのであれば、「それは最悪のことではない」と明言した。シュパーン保健相は市民一人ひとりが「日常生活を少し断念すること」が自分自身と他人を守ることになると補足した。

メルケル首相はワクチンの研究開発に1億4,000万ユーロを投じる方針も明らかにした。

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