機械メーカーの6割に新型コロナの影響

ドイツの機械メーカーの59%が新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けていることが、ドイツ機械工業連盟(VDMA)の会員企業アンケート調査で分かった。現時点で影響を受けていないと回答した企業でもその4分の3が「今後3カ月で影響を受ける」とみており、最終的にはほとんどのメーカーが痛手を被る見通しだ。

VDMAは会員企業の約3分の1に当たる1,000社強を対象に緊急アンケートを実施した。期間は12~17日の6日間。

「サプライチェーンに影響が出ていますか」との質問には602社が回答した。「はい」はそのうちの93%で、内訳は「深刻な影響」が8%、「大きな影響」が36%、「小さな影響」が49%だった。「いいえ」は7%にとどまった。部品の主要な供給国である中国とイタリアが新型コロナ感染の二大震源地となっていることが響いている。

「受注の喪失・キャンセルがあった」企業は回答数全体(573社)の87%に上った。その程度については13%が「深刻」、35%が「大きい」、39%が「小さい」と回答している。受注に影響がない企業は12%に過ぎなかった。

「生産が減少した」企業は全体(568社)の89%に上った。その程度については8%が「深刻」、27%が「大きい」、54%が「小さい」と回答。生産が落ち込んでいない企業は11%だった。

新型コロナ流行の影響で売上高が今年、減少すると予想する企業は約70%に達した。そのうちの45%は10%超の減収を見込んでいる。すでに40%以上の企業が労働時間口座の取り崩しや操業短縮の形で生産能力調整を実施。人員削減を視野に入れる企業も出てきた。今年の投資予算の引き下げを検討する企業は約50%に上る。

上部へスクロール