Ifo経済研究所が27日に発表した独製造業の4月の輸出期待指数(DI)は前月のマイナス19.8ポイントからマイナス50.0ポイントへと低下し、過去最低を記録した。新型コロナの感染拡大を受けて貿易と物流に世界的に支障が出ていることから、受けて2カ月連続で大幅に下落した。Ifoのクレメンス・フュスト所長は「新型コロナ・パンデミックは輸出市場に甚大な影響をもたらしている」と述べた。
Ifoは月例の企業景況感指数調査の一環でメーカー約2,300社を対象に今後3カ月の輸出見通しを質問。メーカーは「増加する」「横ばい」「減少する」のなかから1つを選んで回答する。「増加」回答の割合から「減少」回答の割合を引いた数が輸出期待指数となる。
4月はほぼすべての業界で輸出期待指数が落ち込んだ。特に自動車、機械、電機で下落幅が大きい。前月は下落幅が比較的小さかった化学も大きく低下した。製薬は唯一、安定的に推移している。