ヘアケア用品のウエラを投資会社KKRが買収

コスメティック製品大手の米コティは11日、ヘアケア用品製造の完全子会社である独ウエラを米投資会社KKRに売却することで基本合意したと発表した。KKRとの戦略提携に基づく措置で、KKRはコティに出資も行う。

コティはウエラ株60%を30億ドルで譲渡し、ウエラへの出資比率を40%へと引き下げる。またKKRから2段階に分けて合わせて約10億ドルの出資を受ける。

コティは昨年10月、ウエラの売却手続きを開始した。当初はウエラを60億~70億ドルと評価して売却する意向だったが、新型コロナ危機を受けてコティの時価総額が半分以下の40億ドル未満に急落したことから、今回の取引ではウエアの評価額が約43億ドルにとどまった。

ウエラは1880年創業の老舗メーカーで、2003年に米消費財大手のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が66億ユーロで買収。コティは15年にP&Gから125億ドルで譲り受けた。

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