DBのライドシェア子会社、ベルリンなどでサービス停止

国有企業ドイツ鉄道(DB)のライドシェア子会社クレバーシャトルは26日、ベルリン、ドレスデン、ミュンヘンでのサービスを同日付けで停止したことを明らかにした。経済的な理由と説明しており、採算が取れていなかったもようだ。デュッセルドルフ、ライプチヒ、キールでは事業を継続する。

クレバーシャトル2014年の設立で、DBの駅を出発・目的地とするライドシェアを手がけている。顧客は専用のアプリで予約。ルートが近い他の顧客と相乗りすることになるため、料金はタクシーに比べて最大40%安くなる。車両には環境に優しい電気自動車(EV)、ハイブリッド車(HV)、水素燃料電池車(FCV)を利用。トヨタのFCV「ミライ」も採用している。

同社にはDBが76%、クレバーシャトルの創設者と三井物産がそれぞれ12%出資している。dpa通信によると、DBはサービスを停止した3都市の従業員、合わせて650人を引き取る考えという。

DBは巨額の有利子債務を抱えている。このため会計監査院は移動サービスなど不採算事業からの撤退を求めている。

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