ドイツ証券取引所を運営するドイチェ・ベルゼは17日、DAX(ドイツ株価指数)の運営ルール改正を提案すると発表した。金融サービス大手のワイヤーカードが経営破綻したにもかかわらず、DAXに採用され続けていることへの批判が強まっていることに対応。市場参加者を対象に8月7日までアンケートを実施し、賛同を得られれば同月中にワイヤーカードをDAXから除外する考えだ。
ワイヤーカードは帳簿に記載された総額19億ユーロの銀行口座が実際には存在しないことが発覚し、6月下旬に会社更生手続きの適用を裁判所に申請した。DAX採用企業の経営破綻は初めて。ドイチェ・ベルゼにとっては想定外の事態だった。
DAXの現行ルールでは、ワイヤーカードは9月まで採用銘柄にとどまることになっている。ドイチェ・ベルゼはそうした事態を避けるために市場参加者の声を集め、早期除外を実現する。